メカ01
生まれて初めてのメカデザイン
境界についてずっと興味があります。
「自分と他者」,「国と国」,「夢と現実」,「部分と全体」の間には必ず境界があり、「あっち側、こっち側」にわける場合にはその2つの境目に境界が作られます。
建築の壁や屋根は自然環境から身を守るための物理的な境界と言えますし、
限られた空間に人が集まって生活するために空間に境界(壁)を作り暮らします。
窓は外側とつながる為の境界の孔であるし、建築の平面図は「外側と内側,パブリックとプライベート」などの関係性の境界(壁)を視覚化した記述と言えます。
そんな境界を混ぜたり曖昧にしたり壊したり、
見えない境界を目で見えるようして考えたり。
境界についてずっと考えている。
「環境に反応する」
このPakaPakaは二つの面が隠れこんでいます。
閉じた状態と開いた状態が重ね合わさって全体でアニメーションする壁は
モノと人との新しい関係を造り出します。
生命あるものの全ての動きには向きがあります。
この動きがわたし達の世界をつくりだしています。
物理学や数学では、動きを「向き」と「強さ(速さ)」の2つの成分として考えたものをベクトル言います。
また空間(場)のベクトルを図示したものをベクトル場と呼び、
磁場や電場、重力場はそれぞれの力の関係性の動きを表したベクトル場になっています。
全ての動きを矢印の塊と考えると世界が違った感じに見えてくるかもしれません。
風の動きの場や人の流れの場。
-
魚や鳥の群衆の動きのルール
ルール1
「Separation : 分離」
群れの仲間と衝突しないような距離で泳ぐ
ルール2
「alignment :整列」
周りの仲間の平均方向に向く
ルール3
「Cohesion : 結合」
一定距離にいる仲間と並行して移動する
processingでレンダリング。
でもアニメーションしないんだったらSTLで書きだしてC4Dでレンダリングした方がいいね。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
プログラムで「波」や「粒」を操ってものをつくり出す方法に興味がある。
「波(wave)に関して」
私たちの世界は様々な種類の波に包まれています。
一つの波が近くの波に影響しその波がまた違う波へと干渉し合う。その波が世界にある音や虹や風や生命の鼓動をつくりだしています。もしその波を生成したり消滅させたり自由に扱うことができたらもっと色々なものを作り出せるはずだと考えています。
世界にある様々な生物や現象は波からできているのだから。
「粒(perticle)に関して」
世界を構成する最小単位は粒子だそうです。
外に転がっている石も私たちの身体も全て粒と粒の組み合わせで構成されています。
私たちの世界を線や面ではなく空間に浮いている点の集まり「粒の雲(pointCloud)」として認識してみるとどうでしょう。
粒の雲を自由に扱って色々なものを作りだしたい。
星たちの集まりも私たちの身体もミクロで見てもマクロで見ても同じ粒でできているのだから。
-
-
光はその「波」と「粒」の両方の性質を同時に持っています。
波や粒を元にした柔らかいシステムは多種多様の形や振る舞いを持った種をつくる。種にはマスタープランはなく周りの環境や人との関わりによって偶然性を取り入れ柔軟に成長していく。そんなものをつくりたい。
下は光の二重スリット実験についてのわかりやすい動画。
ただ波と粒両方の性質を統一するのはひもかもしれないw
下の動画はチーターの柄パターンをプログラムで生成してみた。
シマウマもキリンもヒョウもチーターも鯛もてんとう虫も同じアルゴリズム。
砂漠にできる砂紋も同じアルゴリズム。
風や光が動物達に刻印をおす。